サーマジェンのような高周波(RF)治療は、種類によって温める深さが違い、1つの電極で奥まで温める単極は軽いたるみや深めのしわ、2つの電極で浅く温める双極は細かいしわに向くとされます[1]。より深い層を引き上げたいときはHIFU(超音波)が選ばれやすく、どれも手術ほどの変化は出ません[1][2]。サーマジェンという機種そのものを比べた研究は今回見つからず、ここでは同じ種類の機器の研究で説明します。
単極・双極・針の高周波、何が違う?
高周波治療は大きく3つに分かれ、届く深さと得意な悩みが違います[1]。単極は奥まで温まり、深めのしわやたるみに向くとされます[1]。
双極は2つの電極の間にしか電気が流れないため、届く深さは限られます[2]。その分、温め方を調整しやすく、痛みも少なめです[2]。
針を使う高周波(マイクロニードルRF)は、ニキビあとや肌の凹凸に使われます[1]。針で小さな傷を作り、その治る力で肌を引き締める仕組みだと説明されています[3]。
研究では、どのくらい変わった?
単極でも双極でも、たるみが測れるほど良くなったと報告されています[4]。顔に当てた研究は14本で、合わせて758人が治療を受けていました[4]。
ただし、研究ごとに目的やくらべ方、評価のものさしがばらばらで、顔の研究をまとめて数字を出すことはできていません[5]。「どの機械がいちばん効く」と言える根拠は、まだありません[5]。
HIFUとの違いは、どこにある?
深いところから引き上げたいならHIFU、肌の浅い層からしわまで幅広く整えたいなら高周波、という使い分けが紹介されています[1]。どちらが合うかは、たるみの程度と顔の脂肪のつき方で変わります[1]。
たとえば頬がこけやすい人には、脂肪を減らさずにたるみを整える目的で、針を使う高周波を選ぶ医師もいます[1]。韓国の皮膚科医13人への調査では、10人に3人ほどがこの理由で針を使う高周波を好んでいました[1]。
両方受けるなら、順番は関係ある?
両方を組み合わせる方法もあり、順番で少し差が出たという研究があります。24人の顔の左右で順番を変えた研究では、どちらの順番でも改善し、副作用はわずかでした[6]。
3Dカメラで見ると、単極の高周波を先に当ててからHIFUを当てた側のほうが、しわの減り方がわずかに良かったと報告されています[6]。1つの機械だけでは引き締めと輪郭の両方を整えにくいため、組み合わせる考え方もあります[7]。
痛みと休みは、どう違う?
仕事を休めるかどうかも、選ぶときの大事な目安です。冷やしながら当てる単極の機械は、休みがほぼいらない一方、軽いたるみ向きで、フェイスリフト手術ほどの変化は出ません[2]。
針を使う高周波の機械は、痛みが強く麻酔が必要で、2〜5日ほどの休みがかかります[2]。合併症の多くは軽く一時的ですが、重いものは双極より単極のほうが多いと報告されています[4]。
HIFUでは、目のまわりに当てたあと目を傷めた例も報告されています[8]。目もとに当てるときは、どこまで当てるかを事前に確かめておきましょう。
受ける前に気をつけたいのは、どんな人?
体質や持病によっては、高周波治療を控えたほうがよいことがあります。あごから首への高周波治療では、次のような場合に注意が必要です[9]。
コラーゲンの病気がある[9]
傷あとが盛り上がりやすい(ケロイド体質)[9]
治療する場所に感染がある[9]
免疫が弱っている、炎症を抑える薬を飲んでいる[9]
また、高周波や超音波の引き締め治療を受けたことは、将来フェイスリフトなどの手術を受けるときに、一部の操作を控える理由になります[10]。手術も考えている人は、治療歴を必ず伝えておきましょう。
自分に合う方法は、診察で何を確かめる?
まずは、たるみが浅いのか深いのか、頬の脂肪が多いのか少ないのかを診てもらうことが出発点です[1]。そのうえで、使う機械が単極・双極・針のどれか、休みが何日いるかを確かめると比べやすくなります。
たるみが強い場合は、機械の治療だけでは足りないこともあります[2]。手術を含めて選択肢を並べ、自分の顔で何を優先するかを医師と相談しましょう。
- 1Oh S, Kim YH, Kim BR, Seo HM, Kwon SH, Choi H, et al. Real-World Clinical Practice on Skin Rejuvenation Among Korean Board-Certified Dermatologists: Survey-Based Results. Annals of Dermatology. 2025. doi:10.5021/ad.24.167
- 2Shridharani SM, Ribaudo JG, Kennedy ML. Skin Tightening Technologies in Body Contouring. Plastic & Reconstructive Surgery. 2025. doi:10.1097/prs.0000000000012005
- 3Kruglikov IL. Mechanisms of Glucagon-Like Peptide 1 Receptor Agonist-Induced Facial Lipodystrophy and a Path Toward Prevention. Journal of Cosmetic Dermatology. 2025. doi:10.1111/jocd.70584
- 4Rohrich RJ, Schultz KP, Chamata E, Bellamy JL, Alleyne B. Minimally Invasive Approach to Skin Tightening of the Face and Body: Systematic Review of Monopolar and Bipolar Radiofrequency Devices. Plastic & Reconstructive Surgery. 2022. doi:10.1097/PRS.0000000000009535
- 5Paggiaro AO, Pinheiro R, Soares K, Carvalho VF, Gemperli R. Evaluation of the evidence level for the use of radiofrequency in aesthetic treatments: A systematic review and meta-analysis. Journal of Cosmetic Dermatology. 2021. doi:10.1111/jocd.14353
- 6Choi WJ, Jang YJ, Jung DY, Song BH, Park EJ, Kim KJ, Kim KH. Comparative Study of Monopolar Radiofrequency and High-Intensity Focused Ultrasound for Facial Rejuvenation: A Split-Face Approach. Dermatologic Surgery. 2025. doi:10.1097/DSS.0000000000004794
- 7Oku K. The Safety and Efficacy of the Mono-Bi CrossLIFT Technique Utilizing Capacitive-Coupled Sequential Monopolar and Bipolar Pulsed Radiofrequency for Simultaneous Facial Skin Tightening and Contouring: A Clinical Case Series. Journal of Cosmetic Dermatology. 2025. doi:10.1111/jocd.70504
- 8Xiao G, Jan C, Hong L, Ye J, Li N, Li Y, et al. Eye injuries caused by high intensity macro and micro focused ultrasound treatment: a case report. BMC Ophthalmology. 2024. doi:10.1186/s12886-024-03645-w
- 9Rohrich RJ, Chamata ES, Bellamy JL, Alleyne B. Technique for Minimally Invasive Face and Neck Contouring with Bipolar Radiofrequency Devices. Plastic & Reconstructive Surgery. 2022. doi:10.1097/PRS.0000000000009358
- 10Neligan Plastic Surgery, 5th ed. Vol.2 Aesthetic, Chapter 9-12(高周波治療や超音波による引き締め治療を受けたことは、後の手術で一部の操作を控える理由(red flag)になる)